2017年1月24日(火)夕方に、DevOps推進協議会会員全体に声掛けを行い、年初キックオフミーティングを行いました。法人で40社、90名程の参加があり、下記を実施しました。

  1. これまでの分科会活動状況と今後の予定
  2. 会員間情報共有ツールの利用方法ガイド
  3. モデル・技法分科会でこれまでにまとめた「DevOpsの価値と プラクティス (SoE編)」概要説明
  4. 2017年2月28日(火)予定の1日セミナー DevOps Forum 2017についての説明

上記のうち、1について、主なトピックは下記の通りです。

「これまでの分科会活動状況と今後の予定」の要旨

A. モデル・技法分科会

DevOpsの定義、どのような価値を獲得するのかについての議論に、9月からほぼ毎週2時間をかけた。System of Engagement (SoE)について、2月一杯で一旦まとめる予定。当初考えていたよりも多くの時間がかかったが、必要かつ十分な議論はできていると思う。24名の登録メンバーがあり、検討項目により、途中2個あるいは4個のチームに分かれて活動している。3月以降はSystem of Records (SoR)への適用について議論を進める予定。

検討・まとめ事項のポイントは以下となっている。

1) DevOps適用での課題を検討する前提として、DevOpsの共通認識としての定義を行った。特にアジャイル開発との検討範囲の違いを整理した。

2) DevOpsを定義し検討している過程において、DevOpsが生み出す価値を検討した。企業は何を目的にDevOpsのプラクティスを適用するのか、またITが常に進化するためには、ビジネス・開発・運用がひとつのチームになり目標と価値を共有する必要があるが、チーム全員が当事者となるために、現在の商習慣の課題が大きいことが改めて明らかになった。

3) DevOpsプラクティス適用の課題をシステムの特徴、プロジェクト体制別で整理している。日本のIT業界の特長、主に7割以上のエンジニアがITベンダーにいる状況で、企業がDevOpsを適用する上での課題とそれへの対応案を検討している。プロジェクトの予算化方法、商習慣、産業構造、内製と外注、企業人材、外部IT環境の変化などを整理し、提言としてゆきたい。

B.検証分科会

検証の方針、プラン、文書化を行うコアタスク・チーム(定常的に活動。現在10名)と、開発運用サイクルを実践するプロジェクト・チーム(期間で活動)で行っている。モデル・技法分科会の進捗に対応して、SoEについての第1期プロジェクトを2016年末までに完了し、現在まとめを作成中である。

第1期プロジェクトは2016年9月〜11月に、適用領域としては「パーソナル・ヘルス・サポート」、機能性健康食品などの臨床検査を実施する企業とタイアップして効率的な臨床試験と利用者の行動変容をはかるアプリの新規開発を試行した。DevOpsのプラクティスで利用したものを表に示す。
表へのリンク

第2期プロジェクトは2017年1月26日から開始しているが、プロダクトオーナーに上記タイアップ企業から直接参加いただいている。2月中旬からMVPなどのリーン手法によるプロダクトの具体化作業を開始し、開発・運用の実践を行うプロジェクトメンバーとして、会員より追加メンバーを募集する予定。

追加メンバー募集については、以下などを想定している:
スクラム・マスター補佐、プロダクト・オーナー業務補佐、ユーザー・エクスペリエンス・デザイナー、運用担当メンバー

C.事例研究分科会

モデル・技法分科会が作成している、「DevOpsの価値マッピング」に対応し、DevOpsを生み出す価値とそれを実現するプラクティス、それによって生み出された具体的な効果をまとめている。現在14名参加。事例研究したそれぞれの事例をこれらの観点から共通テンプレートとして作成している。テンプレートは事例概要、DevOps採用の狙い、実施体制を記述している。

これまで2件の事例をとりあげた。1件目は会員企業が基幹システムの再構築に提供したもの、2件目は会員企業のweb開発用アプリケーションのエンハンス開発を実践している例である。

今後、より多くの事例の収集と、実践での課題の情報を他の分科会にフィードバックしてゆく予定。